多分

恐らくは、三日坊主になるだろうと思っているのだ。今までが現実にそうであったから、今回も例外ではないだろう。

私は幼い時から物事を継続的にすることを苦手としてきた。野球少年団も一年後に退団、中学校では部活動が強制であったから所属はしていたが、練習もさぼり気味であった。

高校では、中学校の部活を継続しようと意気込むも、ある挫折から退部し、アルバイトの道を選ぶ。ちょうどそのとき両親が離婚したこともあって、携帯代くらいは自分で支払おうと思ったのだ。

 

やはり最初のうちは、何度も失敗した。自分の存在がストレス過ぎて、責任者が私のミスを叱った後、嘔吐したこともあると、後に言われたこともある。

だが私の人生において初めて、物事に真剣に取り組み、そして自らの成長を実感することができたのがアルバイトであった。

それからというもの、高校2年から卒業まで、一心不乱にアルバイトに邁進したのだった。学生の本業は勉学であったが、私としては初めて自分が認められ、頼られている実感が、なによりも生きていると感じることができた。長所などないと、自らを蔑んでいた頃より、自分に自信を持つことができたからだ。リーダーシップを発揮できます、と当時、長所を伺われた際は必ず即答していた。

 

だが社会に出てから1年半程で、精神疾患を患うことになる。

私はこの精神疾患が、本当に自分に当てはまるのか、現在も確信を持てきれない。

双極性障害と呼ばれるこの病は、感情が高ぶる躁状態と、極限まで低下する鬱状態を行き来する病で、完治はないらしい。

当初は抑うつ状態などと言われていたが、別の病院で診察を受けた際にそう診断された。

何よりも、私はこの病と診断されて、絶望することなく、むしろ「これで辛く苦しい現実から一旦離れることができる正当な理由ができた」嬉しく思ったこともあったが、

今は全く嬉しくないし、むしろ絶望が私を支配していると感じているのであった。